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鵜飼哲 - テロルはどこから到来したか―その政治的主体と思想




LABEL - インパクト出版会(JAPON)
FORMAT - BOOK
盤質:EX- ジャケット: EX

「ニーナ・シモンは自伝のプロローグの冒頭で、ジェイムズ・ボールドウィンがかつて彼女に語った言葉を思い出している。「何年も前、私が憂鬱に取り憑かれたとき、ジェイムズ・ボールドウィンは私に会うたびに同じことを言うようになった。『ニーナ、これは君が君のために作った世界だ。いまはその中で生きていかなければならない。』ジミーは物事を現実にあるがままに見る人だった。そして彼のまなざしは、見ている事柄がどれほど不快であろうと、けっしてたじろぐことはかった。」ニーナ・シモンの「憂鬱(ブルー)」は、幼時から並外れたピアノの才能を発揮した黒人の少女が、クラシック奏者になる道を閉ざされてポピュラー音楽の歌手となり、やがて公民権運動と遭遇し、〈運動〉と表現活動、私生活の境がもはや見分けがつかなくなった果てに、一九七〇年代初頭の弾圧の激化とともに、米国における黒人解放の展望が決定的に閉ざされたことを悟ったときに始まった。彼女は後半生のほとんどを、米国を離れ、アフリカとヨーロッパで過ごすことになる」

「ひとつの歴史的状況と真摯に向き合って生きい人々の残した言葉は、個々の事情を越えて、後の時代の別の状況のなかで、思いがけなく深い響きを立てるなにかを持っている。ジェイムズ・ボールドウィンがニーナ・シモンに語った言葉には、ニーナが自分の人生を振り返った年齢をすでに越えてしまった私をも、尽きない少察に誘うものがある。世界がどれほど苛酷であろうと、それをあたかも自分が作ったものであるかのように見つめ直すこと、その回心、責任、矜持の姿。まなざすことと生きることは、そのときもはや別のことではない。とはいえ、私たちはニーナを「憂鬱」にした時代とはすでに別の時代を生きているのだろうか?私たちの「憂鬱」は彼女の「憂鬱」とまったく別のものだろうか?彼女が〈活動する音楽家〉に変貌したのは、一九六三年九月一五日、バーミングハムの教会に爆弾が投げ込まれ、聖書の勉強中だった四人の黒人の少女が殺された事件の後だった。あの時代に猛威を奮い始めた「テロルの季節」は、米国大統領がドナルド・トランプという名の男である今日、別のなにかに変わったのだろうか?それとも「季節」はめぐることを忘れ、歴史の同じ頁を、私たちはいまも読まされ続けているのだろうか?」

「「テロル」「テロ」「テロリズム」という言葉の使用はつねにすでに政治的である。例えば「テロリズム」という概念に対応するなんらかの現象が客観的に存在するという立場を私は取らない。これらの言葉とまた、私は人生のなかで「遭遇」してきたのであり、本書で論じられている事象や言葉には、こちらから適切な距離を設定することが本質的に困難な性質がある。あるいは、「当事者」になる可能性を自分を開かない限り、思考不可能な性質と言い換えてもいいかも知れない。〔…〕二〇二〇年代の発端で強行された米国によるイラクでのイラン司令官殺害作戦は、新たな国家間戦争の時代の予兆なのか?それは「テロルの季節」の終わりを意味しているのか?それとも「テロルの主体」がいっそう決定不可能になりつつ偏在する、主権の論理のさらなる軟弱化に向かうのか?そのとき私たちは反戦の論理はどの方向に研ぎ澄まされるべきか?このような問いをめぐる大衆的な議論の素材のひとつとしても、本書が活用されることを期待したい」(2020)(イノウエ)

ある妄想の未来-いかに「テロ」の影の外に出るか/第1章テロルの〈前〉と〈後〉-二一世紀のフランスとアラブ世界-(「テロ」られる側の論理、あるいは主体性の戦争/パレスチナ連帯デモが禁止される国から-フランス『共和国の原住民党』の闘い/一月七日以前-アラブ人の友人たちとの対話から/「フランス」とは何か-「風刺新聞社襲撃事件」以後問われていること/「戦士社会」と「積極的平和主義」-アルジェリアから〈戦争の現在〉を考える/「みずから播いた種」-二十一世紀のブランドの変貌)/第2章テロルの由来-歴史と思想(歴史的類比と政治的類比のあいだ/存在を賭けた〈嘘〉との闘い/反ユダヤ主義とシオニズム-アーレント『ユダヤ論集』を読む/イスラームと女性の地位-まず、知るべきこと/インティファーダ、パレスチナの新しい〈顔〉)/第3章テロルの主体-国家と民衆(「こんなことはもう二度と」フランス学生運動の苦い勝利/「十二月」を可能にしたもの-フランスの「異邦人」と「SOSジェネレーション」/独裁時代のスペインと現代日本-政治犯の処刑から見えて来るもの/〈心〉をさらす言葉-辺見庸『愛と痛み』文庫版解説/壁の口を塞ぐ力に抗して-『20世紀の記憶』「1968年」復刊に寄せて/生きてやつらにやりかえせ-山岡強一虐殺30年/「ポピュリズム」、その概念と運動の行方-二〇一七フランス大統領を素材として)/遭遇と考察の軌跡


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